災害の概要

• 場所　佐賀県佐賀市、長崎県佐世保市、壱岐市、福岡県八女市等
• 時期　2019年8月27日被災、収束まで5日。
• 分類　豪雨による洪水、土砂災害

　前線に湿った空気が流れ込み、東シナ海から九州北部地方にかけて発達した雨雲が次々と発生し、線状降水帯が形成され、8月26日〜29日までの送降雨量が平戸市で626.5mm、唐津市で533ミリを記録する大雨となった。この大雨の影響で、河川の氾濫、浸水害、土砂災害が発生し、死者4人、床上浸水約1,000戸、床下浸水約1,400戸、その他農地被害や、断水・停電などライフラインへの被害があった。

被害の状況

水道が受けた被害

• 長崎県佐世保市、歌ヶ浦浄水場が冠水により運転停止。
• 佐賀県佐賀市、金立高所配水池送水管が土砂災害により流失。
• 福岡県八女市、黒木浄水場が冠水により送水ポンプ停止。
• その他配水管破損。

水道による二次被害

• なし

対応と対策

平時の備え

• 佐賀市上下水道局は、佐賀市管工事協同組合と訓練実施。

応急対策

• 応急給水実施。日水協を通じて佐賀市や佐世保市に他事業体から給水車派遣。自衛隊は武雄市で応急休止を行ったほか、孤立した大町町の順天堂病院にも水を輸送。
• 佐賀市金立高所配水池送配水管離脱に対し、配水用ポリエチレン管による仮設送水管を設置して対応。
• 水道事業体の対応ではないが、佐賀県大町町の冠水地域に、佐賀鉄工所の機械油が流出したのに対し、下流への影響を避けるため冠水を排水ポンプで六角川に排出する措置を取らず、現地で鉄工所職員、消防、自衛隊が油回収。

抜本対策

教訓

• 佐賀市上下水道局は、佐賀市管工事協同組合との訓練が生きたとの評価。

災害データベース

• 災害の概要
• 被害の状況
• 対応と対策

備考・出典

• 事故事例データベースに記載。詳細レポートのお問い合わせはこちらへ。

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更新履歴

• 191202　作成。